愛知県は知多半島の常滑市。萩や信楽と並ぶ古窯の1つで、素朴な味わいが売り物です。常滑には、昔ながらの窯を構えて焼き物を作っている職人さんがいっぱいいます。彼らの作品は観光会舘みたいなところで買うこともできますが、ぜひ窯を訪れることをお勧めします。 常滑の窯は作業を見学できるところも多く、見て回るだけでも楽しめます。その中に、実直そうな職人さんの窯がありました。「いつまでたってもうまくならなくてなぁ」と語る彼の作品は、形はいびつでシャレっ気はないものの、素朴な色合いは素晴らしく手触りも最高。当時1組1500円くらいだったかな。窯の隅々まで案内していただいた後、コーヒーカップと湯のみを2つずつ買って帰りました。今でも毎日使っています。 さすがに観光会舘とかで偉そうに売れる品物ではないようで、そちらにはありませんでしたが、私はこういう物や人との出会いが好きです。深焙りの濃いめのコーヒーがよく似合うカップを手にしながら、「今でも『いつまでたっても……』ってやってるのかなぁ」と思い出したりしています。(情報提供者・野村)
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