別府で買える湯の花は天然記念物

 全国どこの温泉地に行っても「湯の花」ってのが売られてますね。買って帰って自宅のお風呂に入れるとお風呂が温泉になるという、まあバスクリンの天然版といったものです。でも別府温泉の湯の花は一味違います。
 行ったことがある方はご存じでしょうが、別府の街では至るところから湯気が立ち上っています。これは温泉の蒸気で、温泉の成分がふんだんに含まれています。特に蒸気が多く発生するところにムシロ掛けの小屋を作ってゴザを引くと(ゴザじゃなかったかなぁ。細かい工程は忘れました。ゴメンなさい)、蒸気の中の温泉成分が結晶化して霜柱のように生えてきます。これを削り取ったものが別府温泉の湯の花です。
 普通の湯の花は湯に浮いているクズ(失礼)のようなものから作ります。温泉の余剰成分に近いものです。これに対して別府の湯の花は温泉の結晶そのものなので、これを溶かした風呂は、温泉に非常に近いものになります。普通の入浴剤や湯の花とは一味違った温まり方なのは確か。アトピーとか皮膚病とかに特によく効くそうです。なんと飲泉もできます。胃腸に効くそうです。
 この方法での湯の花作りは、温泉成分の濃い蒸気が大量に発生する場所じゃないとできません。そういうわけで、別府温泉の湯の花は天然記念物に指定されています。天然記念物をお土産に買って帰れるなんてことは、そんなにないのではないでしょうか(マリモもそうだっけ?)。ご多分に漏れず、厳しい労働条件のため後継者がいないのが悩みとか。通信販売もやっているようですが、ぜひ実際に湯の花作りの小屋を見てきてほしいと思います。素朴な小屋が建ち並ぶ風景は、観光にもピッタリです。(情報提供者・野村)

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